「サーブが安定しない」「ショートとロング、どっちを打てばいい?」——サーブはラリーの始まりであり、サーブの質で試合の主導権が決まると言われるほど重要なショットです。本記事ではロング・ショート両方のサーブの打ち方と使い分けを解説します。
サーブの基本ルール(おさらい)
- シャトルを下から打つ(アンダーハンド必須)
- サーブの瞬間、シャトル全体が腰の高さ(1.15m)以下
- ラケットのシャフトが下を向く
- 両足とも床に接地(ジャンプサーブ不可)
- 得点が偶数なら右側、奇数なら左側から打つ
2種類のサーブ
ロングサーブ(ロングハイサーブ)
シャトルを高く打ち上げて相手コートの奥に落とすサーブ。相手を下げて自分の体勢を立て直す目的。シングルスで主流。
ショートサーブ
シャトルをネット際に短く落とすサーブ。相手を前に出して攻撃の起点を作る。ダブルスでほぼ100%、シングルスでも近年増えている。
ロングサーブの打ち方
STEP1:構え
右利きなら左足を前、右足を後ろに構え、体重は後ろ足に。シャトルを左手で持ち、ラケットは右手で後ろに引いた状態。
STEP2:シャトルを離して腕を振る
左手のシャトルを離すと同時に、右腕を下から大きく振り抜く。シャトルは腰より下の位置で打ちます。
STEP3:体重を後ろから前へ
振り抜く動きと連動して体重を後ろ足から前足へ移動。これでシャトルに体重が乗り、奥まで飛びます。
STEP4:振り抜く方向は上方向
ラケットの振り抜きは左の肩あたりで止める。これでシャトルが高い軌道で飛びます。
ショートサーブの打ち方
STEP1:構え(ロングよりコンパクト)
左足を少し前、右足を後ろ。ラケットは体の前で構える。ロングのような大きなテイクバックは不要。
STEP2:シャトルをそっと押し出す
シャトルを離すと同時に、ラケットでそっと押し出すイメージ。振らずに「面で運ぶ」ヘアピンに似た感覚。
STEP3:ネットの上端ぎりぎりを狙う
ショートサーブはネットすれすれを通して相手のショートサービスライン際に落とすのが理想。高さを意識して練習しましょう。
STEP4:両手の動きを連動させる
シャトルを持つ左手の動き(リリースタイミング)と右手の振り出しを同時に。コツは「左手で押す感覚」。
シングルスのサーブ戦略
基本はロングサーブ
シングルスは「相手を下げて主導権を取る」のが基本戦術。ロングサーブで相手を後ろに下げ、自分は前に詰めて待つ展開を作ります。
たまにショートを混ぜる
ロングばかりだと相手が読みやすいので、たまにショートを混ぜて意表を突く。特に相手が後ろに構えている時は有効。
ダブルスのサーブ戦略
基本はショートサーブ一択
ダブルスではロングサーブを上げると即スマッシュで沈められるため、99%ショートサーブ。ペアの前衛・後衛のフォーメーションもショート前提で組み立てます。
稀にロングで虚を突く
相手レシーバーが極端に前に詰めている時のみ、相手の頭上を抜くロングサーブが有効。乱用は禁物。
サーブミスを減らすコツ
- 練習時に「サーブだけ100本」のメニューを定期的に
- 毎回同じフォームで打つ(フォームを「儀式化」)
- 緊張する場面ほど「呼吸を整えて」から打つ
- ミスした後はフォームをチェック、力みを抜く
バックハンドサーブ(ダブルス上級)
近年のダブルスで主流のバックハンドショートサーブ。ラケットをサムアップグリップで体の前に構え、親指で押し出す。フォアハンドより動きが小さく、相手にコースを読まれにくいのが利点。中級者以上は取り入れる価値ありです。
練習メニュー
- サーブだけ50〜100本:毎回同じコースに正確に
- ロング/ショート交互:相手のリズムを崩す練習
- ターゲット練習:コート上にマーカーを置いて狙う
- サーブ→3球目:サーブ後の動きまで含めた練習
まとめ
- サーブは下から・腰より下・両足接地が必須
- シングルスはロングサーブ基本+ショートで意表
- ダブルスはショートサーブ99%
- ロングは「振り切る」、ショートは「押し出す」
- バックハンドサーブは中級者以上の選択肢

