「練習翌日に肘が痛い」「ステップで足首をひねった」——バドミントンは怪我リスクの高いスポーツです。特に30代以降の社会人プレイヤーは、ちょっとした油断が長期離脱に繋がります。本記事では、バドミントンで頻発する怪我5選とその予防法を解説します。
1. テニス肘(外側上顆炎)
症状
肘の外側に痛みが出る障害。バドミントンではバックハンドのスマッシュ・クリア・ドライブを繰り返すことで発症しやすい。「テニス肘」という名前ですが、バドミントンプレイヤーにも頻発します。
原因
- バックハンドのフォーム不良(手首だけで打つ)
- テンションの高すぎるガット(衝撃が肘に直接来る)
- 重すぎるラケット
- 急に練習頻度を上げた
予防法
- バックハンドは体全体で打つフォームを習得
- 初心者はガットテンションを20〜23lbsに抑える
- 軽量ラケットを選ぶ(85〜90g程度)
- 痛みが出たらすぐ休む(無理して続けると慢性化)
- テニス肘用サポーターの活用
2. 足首の捻挫
症状
サイドステップ・スプリットステップで足首が外側に折れて靭帯を痛める。バドミントンの怪我ランキング1位と言われるほど多発。
原因
- シューズがバドミントン専用ではない(ランニングシューズ等)
- シューズの靴紐が緩い
- 急な方向転換時のミス
- 疲労蓄積で集中力低下
予防法
- 必ずバドミントン専用シューズを着用
- 練習前に靴紐を毎回しっかり締め直す
- 過去に捻挫経験がある人は足首サポーターを着用
- ふくらはぎ・足首のストレッチ・筋力強化
- 疲労時は無理せず早めに切り上げる
3. アキレス腱障害(断裂・腱炎)
症状
かかとの上、アキレス腱に痛みや断裂。30代以降のジャンピングスマッシュ着地で発症する典型的な怪我。最悪の場合完全断裂で手術+数ヶ月の離脱になります。
原因
- ウォームアップ不足での激しい動き
- 急激な方向転換・ジャンプ着地
- 普段の運動不足からの突然の激しい運動
- 30代以降の自然な腱の劣化
予防法
- 練習前に15〜20分のウォームアップ必須
- 30代以降はジャンピングスマッシュを控える
- 普段からふくらはぎのストレッチ・カーフレイズ
- 違和感があれば即休む(断裂前に必ず兆候あり)
4. 膝の障害(半月板・靭帯損傷)
症状
膝の内側・外側・後ろの痛み。急な方向転換や着地のひねりで発症。慢性化すると階段昇降にも支障が。
原因
- 太もも・ふくらはぎの筋力不足
- 膝への過度な負荷(ジャンプ着地、急停止)
- シューズのクッション性不足
- 体重増加
予防法
- 普段からスクワット・ランジで太もも強化
- クッション性の高いシューズを選ぶ
- 体重管理
- 違和感が出たらサポーター着用+休養
5. 腰痛・ぎっくり腰
症状
クリア・スマッシュの体重移動や、低い姿勢の維持で腰に負担がかかる。30代以降のデスクワーク中心の人に多発。
原因
- 体幹の筋力不足
- 腰の柔軟性低下
- 普段の姿勢の悪さ(猫背、反り腰)
- 急な運動再開
予防法
- プランク・サイドプランクで体幹強化(毎日5分でも効果あり)
- 腰回りのストレッチ(特に練習前後)
- 練習中もこまめに腰を伸ばす
- 痛みが出たら無理せず病院へ
怪我予防の4原則
1. ウォームアップ&クールダウン
練習前は15〜20分の動的ストレッチ+軽いジョグ、練習後は10分の静的ストレッチ。これだけで怪我の半分は防げます。
2. 適切な道具選び
バドミントン専用シューズ・適切なテンションのガット・軽量ラケットが怪我予防の基本装備。
3. 過度な練習を避ける
週3回以上、1回3時間以上は怪我リスク急増ゾーン。「やりすぎない」勇気が必要。
4. 体のサインを聞く
「ちょっと痛い」「違和感がある」段階で休む。無理して続けて慢性化させないのが長く続けるコツ。
怪我した時の応急処置(RICE)
- Rest(安静):プレーをすぐ中止
- Ice(冷却):氷嚢で15〜20分冷やす
- Compression(圧迫):包帯やサポーターで圧迫
- Elevation(挙上):患部を心臓より高く
怪我直後の適切な応急処置がその後の回復スピードを大きく左右します。痛みが続くなら必ず整形外科へ。
まとめ
- バドミントンの主な怪我はテニス肘・捻挫・アキレス腱・膝・腰
- 予防の基本はウォームアップ+専用道具+過度な練習回避
- 30代以降はジャンピングスマッシュを控える
- 違和感の段階で休み、慢性化させない
- 怪我直後はRICE処置を徹底

