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インソール(中敷き)は、厳密にはサポーターではありません。ただ、「足裏が痛い」「土踏まずがつらい」という同じ悩みから探されることが多く、足裏を支える道具という点ではサポーターと役割が近いので、このシリーズに含めています。サポーター全体の話はサポーター全部位のガイドにまとめています。
この記事は、今履いているシューズに足すインソールの話です。シューズそのもののクッション性で選びたい場合は、シューズ選びの記事を見てください。靴を買い替える前に、まず中敷きを替えて様子を見る、という順番で考える人向けの記事です。
こういうときにインソールを検討する
次のような状態なら、インソールを検討する余地があります。いずれも可能性の話で、診断ではありません。
朝起きて、最初の一歩でかかとが痛む。 歩き始めは痛いが、しばらく歩くと和らぐタイプです。足裏の筋膜に負担がかかっているときによく見られる痛み方と言われます。インソールを考える前に、一度は整形外科で診てもらうことをおすすめします。
土踏まずのあたりが痛む、足裏が疲れる。 練習のあとに足裏全体がだるい、土踏まずが張る、というタイプです。
練習の後半になると足裏が痛くなる。 打ち始めは平気でも、1時間、2時間とたつにつれて足裏が痛くなってくるタイプです。
シューズのクッションだけでは足りないと感じる。 靴は新しいのに着地の衝撃が気になる、というタイプです。
足裏の痛みは、原因がひとつに絞りにくく、長引きやすいのが特徴です。痛みが続くなら、インソールで様子を見るより先に受診を考えてください。目安は最後の節にまとめています。けが全般の予防についてはケガ予防の記事も参考になります。
結論:優先するものが違えば選ぶものも変わる
| 製品(メーカー) | アーチの支え方 | 衝撃吸収 | 厚み(靴に入るか) | 成形の要否 | 耐久 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Footcraft AGILITY GRIP(ザムスト) | 土踏まずの高さを3タイプから選ぶ | メーカー評価で標準(グリップ重視) | 公式に記載なし | 不要(切って合わせる) | 公式に記載なし | 6,000円台前半 |
| パワークッションプラス インソール AC195(ヨネックス) | 公式に記載なし | クッション材を全面に使用 | 4E幅のシューズに対応 | 不要 | 公式に記載なし | 2,000円台前半 |
| ラケットスポーツ専用インソール T4(BMZ) | 立方骨を中心に支え、土踏まずは圧迫しない | 公式に記載なし | 細身・柔らかめの作り | 不要(切って合わせる) | 公式に記載なし | 5,000円台半ば |
| ソルボジャパン ジャンピング(ソルボ) | 内側のアーチを支える部材あり | かかととつま先に衝撃吸収パッド | 公式に記載なし | 不要(切って合わせる) | 公式に記載なし | 4,000円台半ば〜後半 |
価格は2026年9月時点で各メーカーの公式サイトに掲載されていた金額をもとにした目安で、ECサイトの販売価格ではありません。ソルボ ジャンピングは、10月から価格が改定されると公式サイトで案内されています。評価はメーカーが公表している構造や素材の説明から整理したもので、当サイトによる実測や着用比較ではありません。
こういう人にはこれ
- 土踏まずの高さに合わせて選びたい → ザムスト Footcraft AGILITY GRIP。アーチの高さを LOW・MIDDLE・HIGH の3タイプから選べます
- まずは手頃な価格で試したい、幅広の靴を履いている → ヨネックス パワークッションプラス インソール。4E幅のシューズにも対応しています
- 土踏まずを押し上げられる感じが苦手 → BMZ T4。土踏まずではなく、足の外側にある立方骨を支える考え方です
- 着地の衝撃が気になる → ソルボ ジャンピング。かかととつま先に衝撃吸収素材のパッドが入っています
インソールを入れる前に知っておくこと
厚みで靴のサイズ感が変わる。 元のインソールの上に重ねると、靴の中が狭くなって足が圧迫されます。元のインソールを抜いて、入れ替える前提で選んでください。それでも、元のものより厚いインソールを入れると、つま先や甲がきつくなることがあります。
多くのインソールは、切ってサイズを合わせる。 今回の4製品のうち、ザムスト・BMZ・ソルボはつま先側をハサミで切って靴に合わせる作りです。元のインソールを型紙にして線を引き、少しずつ切るのが基本です。切りすぎると戻せないので、最初は大きめに切ってください。
汎用品と、店舗で作るタイプは別物。 インソールには大きく2種類あります。
- 汎用品(そのまま入れる/切って入れる) ── 通販で買って、自分で入れられるもの。今回の4製品はすべてこちらです
- 熱成形・足型を取るタイプ ── 店舗で足の形を測ってから、熱で温めて成形したり、足型に合わせて作ったりするもの。シダス(SIDAS)の熱成形インソールや、ザムストの「Footcraft CUSTOM」などがあります。店舗での作業が必要なので、通販だけでは完結しません
足の形に強い特徴がある人(扁平足、ハイアーチ、左右差が大きいなど)は、店舗で測ってもらうタイプのほうが合う場合があります。汎用品を試して合わなかったら、店舗タイプを検討する、という順番でもかまいません。
新しいインソールは、少しずつ慣らす。 アーチを支えるタイプは、足裏の当たり方が変わるので、最初は違和感が出ることがあります。いきなり長時間の練習で使わず、日常の短い時間から慣らしていくのが無難です。
ブランドごとの品揃えの特徴
この記事ではザムスト(ZAMST)を最初に挙げています。理由は、部位別のラインナップが最も広いスポーツサポーターの専業ブランドで、メーカー自身がバドミントン向けのケアアイテム一覧を公開している数少ないブランドだからです。 インソールでも「Footcraft」というシリーズで、目的別に複数のモデルを出しています。これは紹介の順番であって、製品の優劣ではありません。
次に、インソールの専門ブランド。ソルボは衝撃吸収素材「ソルボセイン」を使ったインソールを競技別に出しており、全商品が日本製です。BMZは足の外側にある立方骨(りっぽうこつ)を支える独自の考え方のインソールで、ラケットスポーツ専用モデルを出しています。シダスやスーパーフィートもスポーツ用インソールの専門ブランドとして知られています。
最後に、シューズメーカー純正。ヨネックスはバドミントンシューズと同じクッション材を使ったインソールを出しています。ミズノやアシックスも交換用のインソールを出していますが、今回は4製品に絞るにあたって見送りました。
製品別の比較
ザムスト Footcraft AGILITY GRIP(6,000円台前半)
ザムストのインソール「Footcraft」のうち、メーカーがバドミントンを推奨競技に挙げているモデルです。急な方向転換が多い競技向けに、グリップ力を重視した設計と説明されています。土踏まずの高さに合わせて LOW・MIDDLE・HIGH の3タイプから選べるのが特徴で、サイズは S(21.0〜22.5cm)から 3L(29.0〜30.5cm)までの5展開。つま先側を切って靴に合わせます。着地の衝撃を重視するなら、同じシリーズでクッション性を高めた「Footcraft CUSHION+」という選択肢もあります。
ヨネックス パワークッションプラス インソール AC195(2,000円台前半)
ヨネックスのシューズに使われているクッション材「パワークッションプラス」を全面に使ったインソールです。コートスポーツ用で、4E幅のシューズにも対応しています。サイズは S(22.0〜24.0cm)・M(24.5〜26.5cm)・L(27.0〜29.0cm)の3展開。今回の4製品の中では価格がいちばん手頃で、まずインソールを替えてみたい人の候補です。2026年9月時点では、ヨネックス公式オンラインショップでは品切れになっていました。
BMZ ラケットスポーツ専用インソール T4(5,000円台半ば)
BMZの「キュボイド理論」にもとづくラケットスポーツ専用モデルです。一般的なインソールが土踏まずを下から押し上げるのに対し、BMZは足の外側にある立方骨を中心に支える考え方で、メーカーは「土踏まずを圧迫しない」ので前後左右に動きやすい、と説明しています。細身で柔らかめの作りです。サイズは22.0cmから29.0cmまでの5展開で、切って靴に合わせます。土踏まずが押し上げられる感覚が苦手な人に向きます。
ソルボジャパン ジャンピング(4,000円台半ば〜後半)
ソルボの、ジャンプや細かいフットワークの多い屋内競技向けモデルです。メーカーは推奨競技にバドミントンも挙げています。反発性のあるクッション材に、衝撃吸収素材ソルボセインのパッドをかかととつま先に組み合わせ、内側のアーチやかかとを支える部材も入っています。表面はメッシュで、汗を吸って乾きやすい作りです。サイズは 2S(22.0〜23.0cm)から 2L(28.0〜29.0cm)までの5展開で、日本製。切って靴に合わせます。
インソールで解決しないこと
インソールは、足裏にかかる負担の一部を受け持つ道具です。痛みを治す道具ではありません。
足裏の痛みは長引きやすく、自分で原因を判断するのが難しい部位です。次のいずれかに当てはまるなら、インソールより先に整形外科を受診してください。
- 朝の最初の一歩でかかとが痛む状態が、数週間続いている
- 歩くだけで痛い、痛みで練習を休むことがある
- かかとや足裏が腫れている、熱を持っている
- 足裏やつま先にしびれがある
- 片足だけ痛む、痛む場所がはっきりしない
- インソールを替えても、2週間以上痛みが変わらない
- 痛みで歩き方が変わり、膝や腰まで痛くなってきた
医療機関では、足の形に合わせた医療用のインソール(足底板)を作ることもあります。スポーツ用の汎用品で様子を見るかどうかも、診てもらった医師に相談してから決めるのが安心です。
まとめ
- この記事は「今の靴に足す」インソールの話。靴そのもののクッションはシューズ選びの記事で
- 元のインソールを抜いて入れ替えるのが前提。厚いものは靴がきつくなることがある
- 多くは切ってサイズを合わせる。最初は大きめに切る
- 熱成形・足型を取るタイプは店舗での作業が必要。まず汎用品を試してから検討してもよい
- 朝の一歩目の痛みが続く、しびれや腫れがある——これらはインソールで様子を見ず、まず受診
一緒に打つ相手を探すなら
インソールを替えたら、いきなり長い練習で使わず、短い時間から慣らしていくのが基本です。近所で参加できる場所をいくつか押さえておくと、足の調子に合わせて練習量を選べます。

