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ラリーの途中で、汗でラケットが手の中で滑る。強く握り直しているうちに、打ちたい球が打てなくなる。夏の体育館では、こうした悩みを持つ人が多いと思います。
この記事では、手汗でグリップが滑るときの対策を、試しやすい順に並べて説明します。道具で対策できることと、練習中にできることの両方を紹介します。
結論:滑るときに試す順番
グリップが滑るときは、次の順番で試すと、手間と費用をかけすぎずに対策できます。
- グリップテープの替え時を確認する。 古いテープは滑りやすくなります。まずは新しいテープに巻き替えます
- テープの種類を変える。 手汗が多いなら、汗を吸うドライタイプやタオルグリップを試します
- グリップパウダーを使う。 テープを替えても滑るときの選択肢です
- リストバンドやタオルで汗を止める。 腕から伝わる汗や、手のひらの汗を、こまめにふき取ります
いきなりパウダーを買う前に、まずはテープの状態を見直すのがおすすめです。テープが古くなっているだけなら、巻き替えるだけで握りやすさが戻ることがあります。
グリップが滑る原因
グリップが滑る原因は、主に次の4つです。
グリップテープの劣化。 グリップテープは、使ううちに表面がすり減ったり、汗や手あかで汚れたりします。ウェットタイプはしっとり感がなくなってつるつるに、ドライタイプは汗を吸いにくくなります。テープが劣化すると、同じ汗の量でも滑りやすく感じます。巻き替えの目安や手順は、グリップテープの巻き方で説明しています。
汗の量。 手のひらの汗の量には個人差があります。また、同じ人でも、運動量や緊張、季節によって汗の量は変わります。試合形式の練習になると急に滑りやすくなる、という人もいます。
握り方。 ラケットを強く握りしめる持ち方だと、手のひらとグリップがずっと密着したままになり、汗が逃げにくくなります。滑るのが気になって強く握る、強く握るからさらに汗がたまる、という悪循環になることもあります。
体育館の暑さ。 夏場の体育館は、冷房がないと気温も湿度も高くなります。汗が乾きにくく、手のひらや腕がずっと湿った状態になりやすいため、グリップが滑る原因になります。
滑る原因が「テープ」なのか「汗の量」なのかを分けて考えると、対策を選びやすくなります。新しいテープでも滑るなら、汗への対策が必要です。
対策①:グリップテープを替える・種類を変える
最初に試したいのは、グリップテープです。
新しいテープに巻き替える。 手触りが変わってきた、黒ずんできた、というテープは、巻き替えるだけで滑りにくさが戻ることがあります。汗が多い人ほど、テープは早く傷みます。
ドライタイプに変える。 グリップテープには、しっとりとした「ウェットタイプ」と、汗を吸うさらっとした「ドライタイプ」があります。ヨネックスはドライタイプのドライスーパーグリップを「大量の汗でも滑りにくさをキープ」と説明しています。今ウェットタイプを使っていて汗で滑るなら、ドライタイプを試してみてください。ドライタイプの乾いた感触が苦手な人は、ヨネックスのドライタッキーグリップのように、メーカーがウェットとドライの性能を両立したと説明している「ハイブリッドタイプ」もあります。ウェットとドライの違いと製品の比較は、ウェットとドライの違いで紹介しています。
タオルグリップを試す。 綿のタオル地でできたタオルグリップは、汗を吸うことに重点を置いたグリップです。厚みがあるのでグリップは太くなりますが、手汗が多い人の選択肢になります。特徴と巻き方は、タオルグリップの記事で説明しています。
予備のテープを用意しておく。 汗の多い日は、練習の途中でテープを巻き替えるという方法もあります。巻き替え用のテープを1本、ラケットバッグに入れておくと安心です。
練習の前後にテープをふく。 練習が終わったら、グリップについた汗を乾いたタオルでふき取り、ラケットケースに入れる前に乾かしておくと、テープが傷みにくくなります。汗で湿ったままケースに入れると、次に使うときにべたつきやすくなります。
対策②:グリップパウダー
グリップパウダーは、手やグリップにつけて、汗による滑りを抑えるための粉です。テープを替えても滑る場合の選択肢になります。
使い方の基本。 製品によって使い方は違いますが、一般的には、少量を手のひらやグリップにつけて使います。一度に多くつけると、粉が手やウェア、ラケットに残りやすくなります。まずは少量から試し、滑りが気になったらつけ足してください。使い方は、製品のパッケージの説明に従ってください。
つけるタイミング。 練習の始めからつけるより、汗をかいて滑りが気になり始めたときに使うほうが、粉の量を少なくできます。ゲームの合間や休憩のたびに、手の状態を見てつけ足すと、つけすぎを防げます。
使うかどうか迷うとき。 パウダーは、テープの対策をしても滑る人向けの道具です。テープを新しくしてドライタイプに替えても滑る、という段階で試してみてください。粉の感触が合わない人もいるので、まずは練習で試してから試合で使うようにします。
使うときの注意とマナー。
- コートの床に粉を落とさない。 床に粉が落ちると、自分やほかの人が滑る原因になります。粉をつけるときは、コートの外で、床に落ちないように気をつけてください
- 体育館や大会のルールを確認する。 施設や大会によっては、粉の使用について決まりがある場合があります
- テープにたまった粉に注意する。 粉がテープにたまると、テープが硬くなったり汚れたりしやすくなります。テープの巻き替えも、あわせて意識してください
- 使ったあとは手を洗う。 手に残った粉は、練習後に洗い流しておきます
グリップパウダーには、ラケットスポーツ用として販売されているものがあります。ここでは、メーカー公式で確認できる2製品を紹介します。
ヨネックス グリップパウダー2(AC470)。 メーカーが「吸水性に優れ、汗によるグリップの滑りを防ぐ」と説明しているグリップパウダーです。内容量は20gで、素材は炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、松脂、卵殻、ゼオライト、日本製です。再生素材を使用しているとメーカーは説明しています。価格は900円台です。
ビクター グリップパウダー(AC018)。 ビクターのグリップパウダーで、内容量は25g、素材は炭酸マグネシウムと炭酸カルシウムです。ビクターは、タオルグリップの製品ページで、あわせて使う製品としてこのパウダーを紹介しています。ビクターの日本公式サイトには価格の掲載がないため、価格は取扱店で確認してください。
対策③:リストバンド・タオルの置き方
手のひらの汗だけでなく、腕を伝って流れてくる汗も、グリップが滑る原因になります。
リストバンドで腕の汗を止める。 手首にリストバンドをつけておくと、腕を伝う汗が手のひらに流れ込むのを抑えられます。ラリーの合間に、額の汗をふくのにも使えます。利き手の手首につけるのが一般的ですが、両手につける人もいます。リストバンドも汗を吸うと重くなり、吸いにくくなります。長い練習では替えを用意しておき、使ったあとは洗って乾かしてから次に使うようにしてください。
タオルは手の届くところに置く。 試合や練習の合間に、手のひらとグリップの汗をすぐふけるよう、タオルをコートの近くに置いておきます。ほかの人の動きの邪魔にならない場所に置くのがマナーです。
ヘッドバンドで額の汗を止める。 額から流れる汗が目に入ったり、顔をぬぐった手が濡れたりするのを防ぐために、ヘッドバンドを使う人もいます。ヨネックスはバドミントン用品として、ヘッドバンド(AC259)も出しています。
汗をかきやすいときは着替えも。 ウェアが汗で重くなると、腕や手に汗が流れやすくなります。長時間の練習では、着替えを用意しておくと快適です。
リストバンドは、汗を吸う素材で、手首に合う大きさのものを選びます。ヨネックスのリストバンド(AC492)は、縦8cm・横10cmで、素材は綿58%・ナイロン34%・ポリウレタン8%、抗菌防臭の仕様です。価格は600円台です。
試合中・練習中にできること
道具の対策に加えて、練習中にできることもあります。
- ラリーの合間に汗をふく。 手のひらとグリップの汗を、タオルやリストバンドでこまめにふき取ります
- 握りしめすぎない。 滑るのが気になると、ラケットを強く握りしめがちです。強く握り続けると、腕も疲れやすくなります。軽く握り、打つ瞬間に力を入れる意識を持ちます
- 水分補給の休憩を利用する。 休憩のたびに、手を洗う、テープをふく、といった小さな対策を習慣にします
- テープの巻き替えを早めにする。 汗の多い季節は、ふだんより早めに巻き替えると、滑りにくい状態を保ちやすくなります
汗が多い季節は、「滑ったら対処する」より「滑る前に準備しておく」ほうが、プレーに集中しやすくなります。
大会に出る場合は、試合と試合の間に、手とグリップの汗をしっかりふいておきます。予備のラケットがあれば、テープの状態のよいほうを使う、という工夫もできます。
まとめ
- 滑るときは、テープの替え時 → テープの種類 → パウダー → リストバンドの順に試す
- 古いテープは滑りやすい。まずは新しいテープに巻き替える
- 手汗が多いなら、ドライタイプやタオルグリップを試す
- グリップパウダーは少量から。コートの床に粉を落とさない
- リストバンドとタオルで、腕や手の汗をこまめに止める
- ヘッドバンドや着替えも、汗の多い日の助けになる
まず試すなら、汗に強いドライタイプのグリップテープと、グリップパウダーの組み合わせが候補になります。
汗で滑りやすい人が最初に試したいのが、ヨネックスのドライスーパーグリップです。
テープを替えても滑るときに、あわせて使いたいのがグリップパウダーです。
一緒に打つ相手を探すなら
グリップの対策ができたら、実際に打って確かめてみてください。練習会やオフ会で長くラリーを続けると、自分に合う汗対策が見えてきます。

