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バドミントンのラケットを選ぶとき、最初に目に入るのが「3U」「4U」「5U」といった重さの表記です。数字の意味がわからないと、どれを選べばよいか決めにくくなります。
この記事では、U表記の意味、重いラケットと軽いラケットの違い、ラケットの長さについて説明し、自分に合う重さを決められるようにします。バランスやシャフトの硬さも含めた選び方の全体は、ラケットの選び方で説明しています。

結論:迷ったら4Uから考える
初めての1本で迷ったら、4Uから考えるのがわかりやすい方法です。
理由は、メーカーが初級者向けと位置づけているラケットに、4Uや5Uのモデルが多いからです。たとえば、ヨネックスの公式ショップで対象レベルが「初級◎」とされているアークセイバー1やナノフレア300は4U、アストロクス33は5Uで販売されています。ミズノのエントリーモデルのアクロスピード8も4Uです。
4Uを基準にして、次のように調整すると考えやすくなります。
- 振ったときに重く感じる、手首や肘に負担を感じる → 5Uを検討する
- 軽すぎて打球が安定しないと感じる、力に自信がある → 3Uを検討する
重さの違いは数gですが、練習では何度もラケットを振ります。わずかな差でも、続けて振ると感じ方が変わります。実際に店で持ち比べられるなら、4Uと5Uを両方振ってみるのが確実です。
学生時代の経験がある人の場合。 以前は3Uを使っていた人でも、ブランクがあると当時と同じようには振れないことがあります。まずは4Uで感覚を取り戻し、振り切れるようになってから重さを見直す、という順番のほうが無理がありません。
U表記の意味
U表記は、ラケットのフレームの重さを表す区分です。数字が小さいほど重く、大きいほど軽くなります。
ヨネックスは、日本バドミントン協会の検定合格品のラケットについて、フレームの重さを次のように区分しています。
| 表記 | フレームの重さ(平均) |
|---|---|
| 2U | 93g |
| 3U | 88g |
| 4U | 83g |
| 5U | 78g |
| F | 73g |
| 2F | 68g |
ヨネックスが公開しているのは、それぞれの区分の平均の重さです。区分の間は、平均で5gずつ違います。
ここで気をつけたいのは、これがフレームの重さだという点です。実際に使うときは、ガットを張り、グリップテープを巻くので、手に持つ重さはこれより重くなります。
サイズ表記の読み方。 ヨネックスの公式ショップでは、ラケットのサイズが「4U5」「4U6」のように表示されています。前半の「4U」が重さ、後半の「5」「6」がグリップの太さ(G5・G6)です。ヨネックスはグリップの太さを、細い順にG7・G6・G5・G4と区分しています。重さとグリップの太さは別々に選べる場合があるので、買うときは両方を確認してください。
モデルによって選べる重さが決まっている。 同じラケットでも、すべての重さが用意されているわけではありません。たとえば、ヨネックスの公式ショップでは、アークセイバー1は4Uのみ、アストロクス33は5Uのみで販売されています。重さを先に決めてからモデルを探すか、気になるモデルにどの重さがあるかを確かめるか、どちらかの順番で絞り込むと迷いにくくなります。
重いラケット・軽いラケットの違い
同じモデルでも、重さが変わると振ったときの感じ方が変わります。一般に、重いラケットと軽いラケットには次のような違いがあると言われています。
| 重いラケット(3Uなど) | 軽いラケット(5Uなど) | |
|---|---|---|
| 振りやすさ | 振り始めに力が要る | 素早く振りやすい |
| 打球 | 打球に重さが乗りやすいと言われる | 打球が軽く感じる場合がある |
| 安定感 | シャトルが当たったときにぶれにくいと言われる | 当たり方によってはぶれやすいと感じる人もいる |
| 続けて振ったとき | 疲れやすい | 疲れにくい |
ただし、振ったときの重さの感じ方は、重さだけで決まるわけではありません。同じ重さでも、重心がラケットの先にある「ヘッドヘビー」のモデルは重く感じやすく、重心が手元にある「ヘッドライト」のモデルは軽く感じやすくなります。
重いラケットが向く人
- 学生時代の経験があり、しっかり振り切れる人
- 打球の重さや安定感を重視したい人
- シングルスなど、奥まで大きく打つ場面が多い人
重いラケットは、振り切れる人が使うと力を伝えやすい一方、振り遅れると打点が遅れてしまいます。「重いほうが強い球が打てる」と考えて選ぶと、かえって振りにくくなることがあります。
軽いラケットが向く人と、軽すぎる場合のデメリット
- 始めたばかりで、スイングがまだ固まっていない人
- ダブルスの前衛など、素早く構え直す場面が多い人
- 手首や肘に負担を感じやすい人
軽いラケットは振りやすい反面、軽すぎると、打球が軽くなったと感じたり、シャトルが当たったときにラケットがぶれやすいと感じたりすることがあります。また、振りやすさから手先だけで振るくせがつきやすい、と言われることもあります。軽ければ軽いほどよいわけではない、という点は覚えておいてください。
また、「女性だから軽いもの」「男性だから重いもの」と性別で決める必要はありません。同じ人でも、体力や練習の頻度によって合う重さは変わります。振ったときの感覚と、練習の後半まで無理なく振れるかどうかで選んでください。
ラケットの長さ
ラケットの長さは、世界バドミントン連盟(BWF)の競技規則で、全長680mm以内と決められています。この範囲の中で、メーカーによって長さの違うモデルがあります。
ヨネックスの製品ページでは、長さの欄に「10mm longer」と書かれているモデルがあります。アークセイバー1、ナノフレア300、アストロクス33など、初級者向けのモデルにもこの表記があります。10mm長いモデルは、標準の長さのモデルより10mm長く作られています。
一般に、長いラケットには次のような特徴があると言われています。
- ラケットの先端が大きく動くので、同じ振り方でも振りの勢いが出やすい
- 腕を伸ばしたときに、少し遠くのシャトルまで届きやすい
一方で、長くなると、そのぶん手元での取り回しは変わります。長さの違いは10mm程度なので、初めての1本では重さほど気にしなくてかまいません。気になる場合は、店で長さの表記が違うモデルを持ち比べてみてください。
検定合格品かどうか。 日本国内の公式な大会では、日本バドミントン協会の検定に合格したラケットを使うのが一般的です。ヨネックスの公式ショップでは、検定合格品のラケットに「日本バドミントン協会検定合格品」と表示されています。大会に出る予定がある人は、長さや重さとあわせて、この表示も確認しておくと安心です。
手首・肘への負担と重さ
重すぎるラケットを振り続けると、手首や肘に負担がかかりやすくなると一般に言われています。とくに、振り切れないラケットを無理に振ろうとすると、手首や腕の力に頼った打ち方になりがちです。
練習のあとに手首や肘に違和感が残るなら、ラケットの重さを見直すのも1つの方法です。4Uを使っていて重く感じるなら5Uを試す、というように、重さを1段階下げて様子を見てください。重さを下げても違和感が続く場合は、ラケット以外の要因も考えられます。グリップの太さが合っているか、強く握りしめて打っていないかも、あわせて見直してみてください。
道具の面では、重さのほかにガットの種類やテンション(張りの強さ)も手に伝わる衝撃に関わります。肘の負担が気になる人向けの見直し方は、肘に優しいガットの記事にまとめています。痛みが続く場合は、整形外科などの医療機関に相談してください。
店で持って確かめるときのポイント
重さは数字だけで選ぶより、実際に持って確かめるのが確実です。店で試すときは、次の点を確認してください。
- 同じモデルの重さ違いを持ち比べる。 4Uと5Uなど、重さだけが違うものを比べると差がわかりやすくなります
- 構えて、軽く振ってみる。 持っただけでは重さの差はわかりにくいので、店の許可を得て、周りに気をつけながら素振りをします
- 連続で振ったときを想像する。 数回振って重く感じるなら、練習の終わりにはさらに重く感じます
- グリップの太さも確かめる。 握ったときに太すぎたり細すぎたりしないか、サイズ表記とあわせて確認します
- ガットとグリップテープの分を考える。 店に並んでいるフレームのみのラケットは、ガットを張るとそのぶん重くなります
迷ったときは、店員にふだんの練習の頻度やプレーの様子を伝えると、重さを選ぶ手がかりになります。
たとえば、「週1回サークルでダブルスをしている。今は4Uを使っていて、練習の後半に重く感じる」のように伝えると、店員も候補を絞り込みやすくなります。
買ったあとに重さが変わるもの。 ラケットを使い始めてからも、手に持つ重さは少し変わります。グリップテープを重ねて巻いたり、厚みのあるタオルグリップに替えたりすると、そのぶん手元が重くなります。フレームの重さは買ったあとには変えられないので、選ぶときにしっかり確かめておくことが大切です。
まとめ
- U表記はフレームの重さの区分で、数字が大きいほど軽い(ヨネックスでは4Uが平均83g、5Uが平均78g)
- 初めての1本は4Uから考え、重く感じるなら5Uを検討する
- 軽すぎると打球が軽く感じたり、ぶれやすく感じたりすることがある
- ラケットの長さは競技規則で680mm以内。「10mm longer」のモデルは標準より10mm長い
- 重さは店で持ち比べ、軽く振って確かめるのが確実
4Uと5Uの初級者向けモデルは、それぞれ次のラケットが候補になります。ほかのモデルとの比較は、初心者向けラケットの比較で紹介しています。
4Uで、イーブンバランスの扱いやすいモデルを選びたい人に向いているのが、ヨネックスのアークセイバー1です。
5Uで、軽さと柔らかさを重視したい人に向いているのが、ヨネックスのアストロクス33です。
一緒に打つ相手を探すなら
ラケットの重さは、実際にラリーをしてみると合うかどうかがよくわかります。練習会やオフ会で、いろいろな人と打ちながら、自分に合う重さを確かめてみてください。

