※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。
アームカバー(アームスリーブ)は、名前が似ていてもサポーターとは別の道具です。関節を固定したり、痛めた場所を圧迫して支えたりするものではありません。主な目的は、保温・汗・腕のカバー・着圧の4つです。
この記事では、バドミントンでアームカバーを使う場面を4つに分けて、どういうタイプが向くかを整理し、4製品を比べます。
アームカバーは「サポーター」ではない
最初に、探しているものがアームカバーで合っているかを確認してください。
肘の外側や内側が痛む、手首が痛む、という悩みで探しているなら、アームカバーは向いていません。 アームカバーは関節を守る製品ではないからです。その場合は、次の記事を見てください。
- 肘の痛みで探している → 肘のサポーター比較
- 部位ごとにどのサポーターが合うか全体を見たい → サポーター全部位のガイド
アームカバーが役に立つのは、「痛みはないが、腕まわりの不快さを減らしたい」という場面です。
バドミントンでアームカバーを使う4つの場面
1. 冬の体育館で、腕を冷やさない
暖房のない体育館では、冬場のアップ中や、ゲームの待ち時間に体が冷えます。半袖のウェアで打つ人は、腕だけ冷えたまま次のゲームに入ることになります。長袖を着るほどではないが腕だけ覆いたい、というときにアームカバーが使えます。向いているのは保温(温熱)タイプです。練習に持っていく服装や用具の全体は社会人バドミントンの始め方ガイドにまとめています。
2. 汗がグリップまで流れるのを抑える
汗が腕を伝って手のひらやグリップまで流れると、ラケットが滑りやすくなります。リストバンドで止める方法もありますが、腕全体を覆うアームカバーなら、汗を生地が吸うので手元まで流れにくくなります。向いているのは吸汗速乾をうたう薄手のタイプです。
3. 二の腕・腕を隠したい
半袖や袖の短いゲームシャツを着るときに、腕を出すのに抵抗がある、という人もいます。長袖のインナーを重ねると暑い、という人には、二の腕まで覆える長さのアームカバーがひとつの選択肢です。向いているのは薄手のカバーや冷感タイプで、体育館で汗をかいても暑くなりにくいものを選びます。
4. 前腕の疲労感が気になる
長時間打つと前腕が張る、という人向けに、メーカー各社が着圧(コンプレッション)タイプを出しています。メーカーは「筋肉のブレを抑える」「疲労を軽減する」ことを狙った設計と説明しています。ただし、これはメーカーが設計で狙っていることで、着ければ張りがなくなる、という製品ではありません。張りが続く、痛みに変わってきた、という場合は、道具より先に整形外科です。
結論:用途で選ぶ
| 製品(メーカー) | 保温性 | 冷感 | 着圧 | ずれにくさ | 洗濯 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| アームスリーブ(ザムスト) | メーカーが寒さ対策の用途にも挙げる | 通常版は記載なし(冷感版は別製品) | あり(段階着圧) | 上腕の太さでサイズを選ぶ | 説明書で確認 | 2,000円台後半(両腕) |
| コンプレッションアームスリーブ(C3fit) | 公式に記載なし | 公式に記載なし | あり | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 4,000円台半ば(左右2本) |
| パワーアームスリーブ M6566(マクダビッド) | 公式に記載なし | 公式に記載なし | あり(適度な着圧) | 上腕周囲でサイズを選ぶ | 手洗い(乾燥機は不可) | 3,000円台半ば(2本入り) |
| アイスタッチUVアームカバー ウィメンズ(ミズノ) | なし(夏向け) | あり(接触冷感) | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 2,000円弱 |
価格は2026年9月時点で各メーカーの公式サイトに掲載されていた金額をもとにした目安で、ECサイトの販売価格ではありません。評価はメーカーが公表している素材や機能の説明から整理したもので、当サイトによる実測や着用比較ではありません。
こういう人にはこれ
- 前腕の張りが気になる、まず1つ試したい → ザムスト アームスリーブ。両腕入りで、着圧タイプの中ではいちばん手に取りやすい価格帯です
- 汗が手元まで流れるのを抑えたい → マクダビッド パワーアームスリーブ。厚さ0.63mmの薄手で、吸汗・速乾をうたう素材です
- 左右の形に合わせてフィットさせたい → C3fit コンプレッションアームスリーブ。左用・右用が1本ずつ入っています
- 二の腕を隠したい、夏場に暑くないものがいい → ミズノ アイスタッチUVアームカバー。二の腕の中間まである丈で、接触冷感の素材です
- 冬の体育館で腕を冷やしたくない → 保温タイプ。下の「タイプの違い」で触れます
タイプの違い
アームカバーは、目的によって大きく4つのタイプに分かれます。同じ「アームカバー」でも、夏向けと冬向けでは素材がまったく違うので、買う前に確認してください。
保温(温熱)タイプ
汗などの水分を吸って発熱する素材や、熱を逃がしにくい構造で、腕を冷やさないことを狙ったタイプです。冬の体育館向け。ザムストは保温を狙った「アームスリーブ WARM EDITION」を、ミズノは水分を吸って発熱する素材を使った「ブレスサーモアームカバー」を出しています。どちらも季節で在庫が変わるので、秋冬に公式サイトで確認するのが確実です。
冷感タイプ
肌に触れたときにひんやり感じる素材や、汗が蒸発するときに熱を奪う素材を使ったタイプです。夏場の体育館向け。ザムストの「COOL EDITION」や、ミズノの「アイスタッチ」がこれにあたります。
着圧(コンプレッション)タイプ
生地で腕を締めつけて、筋肉の揺れを抑えることを狙ったタイプです。ザムスト、C3fit、マクダビッドの3製品がこれにあたります。締めつけがあるぶん、サイズ選びが重要になります。
薄手のカバー
着圧をかけず、腕を覆うことが主な目的のタイプです。日焼け対策用として売られているものが多く、屋内のバドミントンでは二の腕を隠す用途で使われます。
なお、屋外スポーツ向けの製品は「UVカット」を大きく打ち出していますが、バドミントンは屋内競技なので、UVカットの有無で選ぶ必要はあまりありません。
サイズとずれの問題
アームカバーでよく挙がる不満のひとつが、プレー中にずり落ちてくることです。腕は太さの個人差が大きく、同じサイズ表記でも、上腕が太い人と細い人では合い方が大きく変わります。
選ぶときは、次の2点を見てください。
上端の作り。 上端にシリコンの滑り止めがあるか、幅の広いゴムで留める作りになっているかで、ずれにくさが変わります。製品ページの写真で上端の作りを確認できることが多いので、購入前に見ておくと安心です。
サイズを測る位置。 メーカーによって測る位置が違います。
- ザムスト アームスリーブ ── 力を抜いた状態で、上腕の一番太い部分(SS 19〜23cm/S 22〜26cm/M 25〜29cm/L 28〜32cm)。2サイズにまたがる場合は、各サイズの中心値に近いほうを選ぶ、とメーカーが案内しています
- マクダビッド M6566 ── 上腕周囲(XS 17〜21cm/S 22〜27cm/M 28〜33cm)。Lサイズもありますが、公式の表に範囲の記載がありません
- C3fit ── サイズは1・2・3の3展開。公式サイトには製品の寸法が載っていますが、体のどこを測って選ぶかの表は見当たりませんでした。購入前に店頭や問い合わせで確認するのが確実です
- ミズノ アイスタッチ ウィメンズ ── 女性用のフリーサイズ(総丈52cm、上腕回り21cm、袖口回り16cm)
着圧タイプは、小さすぎると締めつけが強くなり、大きすぎるとずれ落ちます。 迷ったら、メーカーの案内に沿って実測値で選んでください。
製品別の比較
この記事ではザムスト(ZAMST)を最初に挙げています。理由は、部位別のラインナップが最も広いスポーツサポーターの専業ブランドで、メーカー自身がバドミントン向けのケアアイテム一覧を公開している数少ないブランドだからです。 アームスリーブも独立したカテゴリがあり、通常版のほかに保温版・冷感版・前腕だけのショート丈まで出しています。これは紹介の順番であって、製品の優劣ではありません。
なお、バドミントン用品メーカーのヨネックスは、2026年9月時点で公式オンラインショップにバドミントン向けのアームスリーブを出していませんでした(ランニング向けの女性用アームカバーは品切れ)。
ザムスト アームスリーブ(2,000円台後半・両腕入り)
ザムストの腕用コンプレッションスリーブです。メーカーは「段階着圧設計」と「体温コントロール機能」を特徴に挙げ、用途として疲労対策や暑さ・寒さ対策、UV対策を挙げています。両腕分が入っていて、サイズはSS〜Lの4展開。力を抜いた状態で上腕の一番太い部分を測って選びます。季節に合わせて、保温を狙った WARM EDITION や冷感を狙った COOL EDITION に替える選び方もできます。
C3fit コンプレッションアームスリーブ(4,000円台半ば・左右2本)
ゴールドウインのコンディショニングブランド C3fit の着圧タイプで、メーカーは「着圧設計により関節や筋肉の余分なブレを抑制」する製品と説明しています。締めつけ感を抑えたオリジナル素材を使い、縫い目に特殊なテープを貼って肌に当たる面を平らにしているのが特徴です。左用・右用が1本ずつ入っています。素材はナイロンとポリウレタンで、日本製。サイズは1・2・3の3展開です。
マクダビッド パワーアームスリーブ M6566(3,000円台半ば・2本入り)
マクダビッドの着圧タイプで、厚さ0.63mmの薄さと、吸汗・速乾をうたう素材が特徴です。メーカーは「適度なコンプレッション」で筋肉の疲労を軽減することを狙った製品と説明しています。左右兼用の2本入りで、サイズはXS〜Lの4展開。XSとLは黒のみで、Lは価格が少し上がります。洗濯は中性洗剤かぬるま湯での手洗いが基本で、乾燥機は使えません。汗がグリップまで流れるのを抑えたい人の候補です。
ミズノ アイスタッチUVアームカバー ウィメンズ(2,000円弱)
ミズノの女性用アームカバーで、触れるとひんやりする接触冷感の素材と、二の腕の中間まである長めの丈が特徴です。着圧はかけない薄手のカバーで、もともとは日常の日焼け対策向けの製品です。バドミントン専用ではありませんが、袖の短いウェアで二の腕を隠したい、夏場に暑くないものがいいという用途には合います。汗を吸ってすばやく乾かす素材も使われています。フリーサイズ(総丈52cm)です。
選ぶときに確認すること
- 使う季節。 冬向けの保温タイプと、夏向けの冷感タイプは別の製品です。1本で通年使いたいなら、保温も冷感もうたっていない通常の着圧タイプが無難です
- サイズを測る位置。 メーカーごとに違います。上腕の一番太い部分を測っておくと、多くの製品で選べます
- 上端の作り。 ずり落ちが心配なら、滑り止めや幅広のゴムがあるかを見ます
- 本数。 両腕入り、左右2本入り、1本入りが混在しています。価格を比べるときは本数も確認してください
- 関節の痛みがあるなら、アームカバーではない。 肘や手首が痛む場合は、肘のサポーター比較など、部位ごとの記事を見てください
まとめ
- アームカバーはサポーターではない。関節を守る製品ではなく、保温・汗・腕のカバー・着圧が目的
- 冬の体育館には保温タイプ、夏場や二の腕を隠したいときは冷感タイプや薄手のカバー
- 汗がグリップまで流れるのが気になるなら、吸汗速乾をうたう薄手の着圧タイプ
- 着圧タイプはメーカーが疲労の軽減を狙って作っているもの。張りや痛みが続くなら道具より先に受診
- よく挙がる不満はずり落ち。上腕の実測値でサイズを選び、上端の作りを確認する
一緒に打つ相手を探すなら
冬場は体が温まるまで時間がかかるので、アップの時間をしっかり取ってくれる練習会だと始めやすくなります。近所で参加できる場所をいくつか押さえておくと、季節や体調に合わせて選べます。

