バドミントンラケットの値段の相場|安いと高いの違いと価格帯別の選び方

バドミントンラケットの値段の相場 ラケット

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バドミントンのラケットは、数千円のものから4万円を超えるものまで、値段の幅がとても広い道具です。「安いものでも大丈夫なのか」「高いものは何が違うのか」がわからないと、予算を決めにくくなります。

この記事では、価格帯ごとにどんな人向けで、何が違うのかを整理します。各価格帯の代表として、メーカー公式で確認できる現行品を1本ずつ紹介します。

結論:価格帯ごとの目安

ラケットの値段は、大きく4つの価格帯に分けて考えるとわかりやすくなります。価格は、メーカー公式の2026年9月時点の価格をもとにした目安です。

価格帯どんな人向けか主な違い
3,000〜5,000円前後家族や友人と遊びで打つ人アルミやスチールを使ったものが多い。重めでガット張り上げ済み
5,000〜1万円前後まず続けられるか試したい人カーボンを使ったものが増える。ガット張り上げ済みが多い
1万〜2万円前後サークルで週1回程度打つ人カーボン製で軽いものが中心。フレームのみで販売され、ガットを選べる
2万円以上中級者以上、上達してきた人素材や構造にメーカーの技術が多く使われる。上級者向けのモデルも多い

サークルに入って続けていくつもりなら、1万〜2万円前後のフレームのみのモデルが基準になります。まずは続けられるか試したい、という段階なら、5,000〜1万円前後の張り上げ済みのモデルでも十分です。

実際に支払う金額で比べると、違いがよりはっきりします。たとえば、8,000円台の張り上げ済みのラケットは、その値段だけで使い始められます。一方、1万円台半ばのフレームのみのラケットは、1,000円台のガットを張ると合計で1万円台後半になり、張り代が有料の店ならさらに上がります。予算は「ラケット+ガット+張り代」の合計で考えてください。

具体的にどのラケットを選べばよいかは、初心者向けラケットの比較で6本を比べています。

ラケットの値段は何で決まるか

ラケットの値段の違いは、主に次の3つから生まれます。

素材。 安いラケットには、フレームにアルミ、シャフトにスチールを使ったものがあります。たとえばヨネックスのマッスルパワー5LTは、アルミフレームとスチールシャフトです。値段が上がると、フレームとシャフトの両方にカーボンを使ったものが中心になります。カーボンは軽くて強い素材で、軽いラケットを作りやすくなります。さらに高いモデルでは、「高弾性カーボン」など、より性能を高めたカーボンや、メーカー独自の素材が使われます。

フレームやシャフトの構造。 高いモデルほど、フレームの形やシャフトの太さ、フレームとシャフトのつなぎ目の作りなどに、メーカーの独自技術が使われています。ヨネックスの製品ページを見ると、2万円以上のモデルでは素材や構造の名前がいくつも並んでいることがわかります。

シリーズの中での位置づけ。 メーカーは、同じシリーズの中でも、上級者向けから初級者向けまで複数のモデルを出しています。上級者向けのモデルほど価格が高く設定されています。ヨネックスの公式ショップでは、ラケットごとに「初級」「中級」「上級」の対象レベルが示されており、中級〜上級向けのモデルは3万円前後以上のものが多くなっています。

ここで押さえておきたいのは、値段が高いほど初心者に打ちやすくなるわけではないという点です。高いモデルほど、速く強く振れる人が性能を引き出せるように作られていることが多く、始めたばかりの人には、かえって初級者向けの手頃なモデルのほうが合う場合があります。

メーカーごとのシリーズの考え方は、ラケットメーカーの違いの記事で整理しています。

価格帯別の特徴

3,000〜5,000円前後

この価格帯には、ガットが最初から張ってある「張り上げ済み」のラケットが多くあります。買ってすぐ使えるのが利点です。

一方で、アルミやスチールを使ったものが多く、カーボン製のラケットと比べると重めです。軽いラケットで素早く振る、という使い方には向きにくく、サークルで長く続ける1本としては物足りなく感じる可能性があります。家族や友人と公園や体育館で遊びで打つ、という用途に合う価格帯です。

代表として、ヨネックスのマッスルパワー5LTを挙げます。アルミフレームとスチールシャフトで、重さは2U、ガット張り上げ済み、専用ケース付きです。メーカーは「マッスルパワーフレームが鋭く弾き、ジョイントレスタイプで振り抜きやすい」ラケットと説明しています。価格帯は4,000円台です。

遊びで打つ用途で、手頃な1本を探している人に向いています。

5,000〜1万円前後

この価格帯になると、フレームとシャフトにカーボンを使ったラケットが出てきます。ガット張り上げ済みのものも多く、追加のガット代をかけずに始められます。

サークルに入ったばかりで、まずは続けられるか試したい人に合う価格帯です。ただし、メーカーが詳しいスペック(バランスやシャフトの硬さ)を公開していないモデルもあるので、店で持って確かめると安心です。

代表として、ヨネックスのマッスルパワー9LTを挙げます。フレームとシャフトにカーボンを使い、重さは4U、ガット張り上げ済みです。推奨張力は17〜22ポンドです。価格帯は8,000円台です。2026年9月時点では、ヨネックス公式ショップでは品切れになっていました。

ガット込みで、カーボン製の1本を手頃に始めたい人に向いています。

1万〜2万円前後

初心者がサークルで長く使う1本を選ぶなら、中心になる価格帯です。多くは「フレームのみ」で販売され、ガットとテンションを自分で選んで張ります。メーカーが「初級」「エントリー」と位置づけるモデルが多く、4U〜5Uの軽いものが中心です。

気をつけたいのは、ガット代が別にかかる点です。ラケット本体の値段に、ガット代と、店によっては張り代が加わります。その代わり、ガットの種類とテンションを自分で選べるので、上達に合わせて打ちやすさを調整できます。1本のラケットを長く使いながら、ガットだけを変えて感触を変えていけるのが、この価格帯の利点です。

代表として、ミズノのアクロスピード8を挙げます。ミズノが「柔らかい打感とヘッドライトで振りやすいエントリーモデル」と説明しているラケットで、重さは4U、バランスはヘッドライト、推奨張力は18〜25ポンドです。フレームのみの販売で、価格帯は1万円台半ばです。

サークルで長く使う最初の1本を、ガットを選んで張りたい人に向いています。

2万円以上

2万円を超えると、中級者以上を対象にしたモデルが中心になります。素材や構造にメーカーの技術が多く使われ、3万円前後になると、中級〜上級者向けのモデルが中心になります。

初心者がこの価格帯を選ぶときは、対象レベルを確認することが大切です。上級者向けのモデルは、シャフトが硬めで、速く強いスイングで性能を発揮するように作られていることが多く、始めたばかりの人には扱いにくく感じられます。「高いから打ちやすい」わけではありません。

代表として、2万円台前半のヨネックスのナノフレア400を挙げます。メーカーが「抜群の操作性とシャトルの楽な飛びを実現」と説明しているラケットで、公式ショップの対象レベルは、男性が「中級◎」、女性が「中級◎・初級○」です。重さは4U、推奨張力は18〜23ポンドです。

初心者を卒業して、次の1本を探している人に向いています。

見落としがちな費用

ラケットの値段だけで予算を考えると、あとから思わぬ出費に気づくことがあります。

ガット代と張り代。 フレームのみのラケットは、ガットを張らないと使えません。ガット代は1張りで1,000円台が中心で、張り代は店によって無料の場合と有料の場合があります。ラケットの値段に、この分を足して考えてください。張り替えの料金や店での頼み方は、張り替えの記事にまとめています。

グリップテープ。 元のグリップの上に巻くグリップテープは、汗や汚れで劣化するので、定期的に巻き替えます。

ケース。 多くのラケットにはケースが付いていますが、付いていない場合は別に用意します。

ガットの張り替え。 ガットは使ううちに切れたり緩んだりするので、張り替えが必要になります。張り上げ済みのラケットも、最初のガットが切れたら張り替え代がかかります。

ラケット以外の道具も含めた、始めるのにかかる費用の全体は、バドミントンを始める費用の記事にまとめています。

安く買うときに気をつけること

型落ち品。 新しいモデルが出ると、前のモデルが値下げされることがあります。性能が大きく劣るわけではないので、選択肢になります。ただし、在庫がなくなると買えなくなるので、ガット交換用の部品(グロメット)などが手に入るかも確認しておくと安心です。

中古品。 中古のラケットは安く買えますが、フレームのひびやシャフトの曲がりなど、見た目ではわかりにくい傷みがある場合があります。メーカーの保証は、基本的に新品を購入した人が対象です。保証書の扱いは各メーカーの案内を確認してください。

並行輸入品。 海外向けに販売されたラケットを輸入したものです。国内正規品とは、保証の扱いや、同じ名前でも仕様が違う場合があります。国内の店で修理や相談を受けられるかどうかも含めて考えてください。

「安さ」だけで選ぶと、結果的に買い直すことになる場合もあります。長く使う1本なら、国内正規品を、初級者向けのモデルから選ぶのが無難です。

まとめ

  • 3,000〜5,000円前後は遊び向け、5,000〜1万円前後はまず試したい人向け
  • サークルで長く使うなら、1万〜2万円前後のフレームのみのモデルが基準
  • 2万円以上は中級者以上向けが中心。初心者は対象レベルを確認する
  • フレームのみのラケットは、ガット代と張り代が別にかかる
  • 中古品や並行輸入品は、保証の扱いを確認してから選ぶ

予算が決まったら、その価格帯の中から、重さやバランスが自分に合う1本を選んでください。

一緒に打つ相手を探すなら

ラケットを手に入れたら、実際に打ってみるのが一番です。初心者歓迎の練習会やオフ会で、いろいろな人と打ちながら、新しいラケットに慣れていってください。

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