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タオルグリップは、綿のタオル地でできたグリップです。通常のグリップテープとは感触も巻き方も違うので、「手汗が多いから気になっているけれど、使いこなせるか不安」という人も多いと思います。
この記事では、タオルグリップが向く人、メリットとデメリット、巻き方、替え時までを1本で説明します。通常のグリップテープの巻き方は、グリップテープの巻き方で説明しています。
結論:タオルグリップが向く人
タオルグリップが向いているのは、次のような人です。
- 手汗が多く、ドライタイプのグリップテープでも滑ると感じる人
- 夏の体育館など、汗をかきやすい環境で長く打つ人
- 少し太めで、やわらかい握り心地が好きな人
反対に、細いグリップが好きな人や、巻き替えの手間を減らしたい人には、通常のグリップテープのほうが合う場合があります。タオルグリップは厚みがあるのでグリップが太くなり、汗を吸ったあとは硬くなりやすいからです。
ヨネックスはタオルグリップを「吸汗性に優れる綿100%」と説明しています。汗を吸うことに重点を置いた道具だと考えると、選ぶかどうかを判断しやすくなります。
迷っている場合は、まず1本だけ買って、いつもの練習で1〜2回使ってみるのがおすすめです。ヨネックスのタオルグリップは1本400円台なので、合わなければ通常のグリップテープに戻せばよく、試すハードルは高くありません。夏だけタオルグリップにして、冬は通常のグリップテープに戻す、という使い分けをする人もいます。
メリットとデメリット
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 汗 | 綿のタオル地が汗を吸う | 吸った汗が乾くと硬くなりやすい |
| 握り心地 | やわらかく、ふんわりした感触 | 厚みがあるのでグリップが太くなる |
| 巻きやすさ | 表面がすべりにくく、握り直しやすいと感じる人もいる | 粘着面がないものが多く、巻くのに慣れが必要 |
| 手入れ | 汚れたら巻き替えるだけ | 汗や汚れがしみこみやすく、替える頻度が上がる場合がある |
汗を吸う。 タオルグリップのいちばんの特徴です。通常のグリップテープの素材はポリウレタンが中心ですが、タオルグリップは綿でできています。手のひらの汗をタオル地が吸うので、汗でぬるっとした感触になりにくいと感じる人が多いタイプです。
太くなる。 厚みがあるので、同じラケットでもグリップが太くなります。たとえば、ヨネックスのタオルグリップの厚さは1.35mmで、同じヨネックスのウェットスーパーグリップ(0.6mm)の2倍以上です。太いグリップが握りやすい人には利点ですが、細いグリップが好きな人には違和感が出ることがあります。
硬くなる。 汗を吸ったタオル地は、乾くと硬くなりやすくなります。使い始めのやわらかさが続かないと感じたら、替え時が近いサインです。
手入れの手間。 汗や手あかがしみこみやすく、見た目の汚れも目立ちやすくなります。清潔に使いたい人ほど、通常のグリップテープより巻き替える頻度が上がる場合があります。ヨネックスやビクターは、抗菌をうたったタオルグリップを出しています。
タオルグリップの巻き方
通常のグリップテープとの主な違いは、次の3つです。
- 厚み。 1周ごとの厚みが大きいので、重ね幅や元グリップの有無で太さが大きく変わる
- 粘着面。 通常のグリップテープは裏面に粘着テープが付いているものが多いのに対し、タオルグリップは粘着面がないものが多く、巻き始めを留める工夫が必要になる
- 伸び。 タオル地は伸びにくいので、引っ張って細く巻くことが難しい
基本の流れは通常のグリップテープと同じです。ここでは右利きの場合で説明します。左利きの場合は、巻く向きを逆にしてください。
- 古いグリップテープを剥がす
- 元グリップを残すかどうかを決める(下で説明)
- タオルグリップの先端を、グリップエンド(ラケットの端)の側に当てる
- 巻き始めがずれないように、製品に付属するテープ(付属しない場合はビニールテープなど)で先端を留める
- 左手でラケットを持ち、右手でタオルグリップを軽く引っ張りながら、グリップエンドからラケットの頭のほうへ巻いていく
- 重ね幅は、タオルの幅の3分の1程度を目安に、一定に保つ
- グリップの上端まで来たら、余った部分をはさみで斜めに切る
- 巻き終わりを、留めテープで2〜3周巻いて留める
元グリップを外すかどうか。 タオルグリップは厚みがあるので、元グリップ(ラケットに最初から巻いてあるグリップ)の上から巻くと、かなり太くなります。太くなりすぎると感じる場合は、元グリップを外して、ラケットのハンドルに直接巻く方法もあります。どちらにするかは、握ったときの太さで決めてください。
重ね幅。 重ね幅を広くすると、そのぶん太くなります。タオルグリップは1周ごとの厚みが大きいので、通常のテープより少なめの重ね幅から試すと、太さを調整しやすくなります。グリップの太さの考え方は、グリップの太さの記事で説明しています。
引っ張る強さ。 タオル地は伸びにくいので、強く引っ張りすぎると巻きにくくなります。軽く張った状態を保ちながら、シワにならないように巻いてください。
留め方。 巻き始めと巻き終わりの留め方は、製品に付属するテープや説明書きに従ってください。巻き始めがゆるむと、使っているうちにタオルグリップ全体がずれてくることがあります。
巻いたあとの確認。 巻き終わったら、いつもの握り方でラケットを持ち、太さとデコボコがないかを確かめてください。握ったときに段差を感じる場合や、太すぎると感じる場合は、巻き直したほうが打ちやすくなります。最初の1本は、うまく巻けなくても気にせず、巻き直しながら慣れていけば十分です。
硬くなったとき・替え時
タオルグリップの替え時は、使用頻度や汗の量によって変わります。「何週間で交換」と決めるより、次のようなサインで判断するのが現実的です。
- 使い始めより硬くなった。 汗が乾いてタオル地が固まると、クッション性が落ちます
- 汗を吸いにくくなった。 握ったときに、汗が表面に残るように感じたら替え時です
- 黒ずみや汚れが目立ってきた。 見た目も、手入れの目安になります
- ほつれやずれが出てきた。 巻き直すより、新しいものに替えるほうが確実です
硬くなってきたタオルグリップは、巻いたままでは元の感触に戻しにくいので、新しいものに巻き替えてください。週に何回も打つ人や、汗を多くかく人ほど、替える間隔は短くなります。
練習のあとは、汗を吸ったままラケットケースに入れっぱなしにせず、風通しのよい場所で乾かしてからしまうと、汚れやにおいが気になりにくくなります。直射日光や高温の車内に置くのは、ラケット本体のためにも避けてください。
ロールタイプ(長いタオルグリップを必要な長さで切って使うもの)を使えば、1回あたりのコストを抑えながら、こまめに替えることもできます。
パウダーとの併用
手汗が多い人の中には、タオルグリップとグリップパウダーを一緒に使う人もいます。ビクターは、タオルグリップの製品ページで、あわせて使う製品としてグリップパウダーを紹介しています。
グリップパウダーは、手やグリップにつけて、滑りにくくするための粉です。タオルグリップだけで汗が追いつかない場合の選択肢になります。ただし、パウダーを使うとタオル地に粉がたまり、硬くなったり汚れたりしやすくなることもあります。使う量は少なめから試してください。
グリップパウダーの使い方や、手汗で滑るときのほかの対策は、手汗で滑るときの対策でまとめています。
メーカー公式で確認できるタオルグリップ
メーカー公式サイトで確認できる現行品から、1本用の3製品を紹介します。最後に、ロールタイプについても触れます。
ヨネックス タオルグリップ AC402DX
ヨネックスが「吸汗性に優れる綿100%。抗菌加工で清潔快適」と説明しているタオルグリップです。仕様は長尺対応・吸汗・抗菌・1本用で、サイズは幅30mm・長さ740mm・厚さ1.35mm、日本製です。
1本入りで400円台です。カラーも選べるので、ラケットの色に合わせやすい製品です。
初めてタオルグリップを試す人の最初の1本として、選びやすい製品です。
ビクター タオルグリップ(厚)GR337
ビクターが「吸汗性、快適性、抗菌性を重視する」と説明しているタオルグリップです。素材は綿100%で、サイズは幅30mm・長さ660mmです。製品ページでは「厚い」タイプとされています。
ビクターには同じ綿100%で「薄い」タイプのGR334(幅30mm・長さ740mm・長尺対応)もあります。太めの握り心地が好きならGR337、太くなりすぎるのが心配ならGR334、というように厚さで選べます。ビクターの日本公式サイトには価格の掲載がないので、購入時に販売店で確認してください。
よりふんわりとした、厚めの握り心地を好む人に向いています。
ビクター タオルグリップ(薄)GR334
ビクターのタオルグリップの「薄い」タイプです。メーカーは「吸汗性、快適性、抗菌性を重視する」と説明しています。素材は綿100%で、サイズは幅30mm・長さ740mm、仕様は長尺対応です。
同じビクターの厚いタイプ(GR337)と比べると、巻いたときにグリップが太くなりにくいのが特徴です。タオルグリップの吸汗性は欲しいけれど、グリップが太くなりすぎるのは避けたい、という人の選択肢になります。価格は販売店で確認してください。
タオルグリップを試したいけれど、太さが気になる人に向いています。
ロールタイプもある。 タオルグリップを続けて使うなら、ビクターのGR335のようなロールタイプもあります。幅30mm・長さ10m(10,000mm)で、1本用のタオルグリップの長さが660〜740mmなので、単純計算で十数本分の長さです。必要な長さで切って使うので、巻き始めと巻き終わりの処理は自分で調整する必要があります。
まとめ
- タオルグリップは綿のタオル地で、汗を吸うのが特徴
- 厚みがあるのでグリップが太くなる。元グリップを外す方法もある
- 汗が乾くと硬くなりやすい。硬さ・汚れ・汗の吸いにくさで替え時を判断する
- 手汗が多い場合は、グリップパウダーとの併用も選択肢になる
- 続けて使うなら、ロールタイプでこまめに替える方法もある
手汗で滑るのが気になっているなら、まずは1本用のタオルグリップを試して、太さと感触が自分に合うかを確かめてください。
一緒に打つ相手を探すなら
タオルグリップを巻いたら、実際に打って握り心地を確かめてみてください。初心者歓迎の練習会やオフ会で、いろいろな人と打ちながら、自分に合うグリップを見つけていきましょう。

