バドミントンのグリップテープの巻き方|右利き・左利きの手順と替え時

バドミントンのグリップテープの巻き方 グリップ・小物

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グリップテープは、ラケットの中で手が直接触れる唯一の部分です。巻き方ひとつで握りやすさが変わり、汗で滑る、すぐにはがれる、といった悩みの多くは巻き直すだけで解消できます。

この記事では、グリップテープの巻き方を、古いテープの剥がし方から巻き終わりの処理まで、順番に説明します。写真がなくてもわかるように、「どちらの手で、どちら向きに」を文章で具体的に書いています。ラケットの握り方そのものは、グリップの持ち方の記事で説明しています。

結論:巻き方の要点と替え時

最初に、巻き方の要点を5つにまとめます。

  • 巻き始めはグリップエンド(ラケットの一番下)から。 下から上へ巻き上げていきます
  • 巻く向きは、元グリップの巻き方向に合わせるのが基本。 左利きの人は逆向きにすることが多くなります
  • テープは軽く引っ張りながら巻く。 引っ張りが弱いとシワやたるみの原因になります
  • 重ね幅は一定に保つ。 重ね幅で太さが決まります。途中で変わると、太さにムラが出ます
  • 巻き終わりは付属のテープでしっかり止める。 ここが甘いと、プレー中にはがれてきます

替え時の目安は、「表面がつるつるして滑る」「黒ずんで汚れが目立つ」「表面が破れたり、薄くなったりしている」のどれかが出てきたときです。使う頻度や汗の量で変わるので、期間ではなく、手触りと見た目で判断してください。

慣れるまでは1本巻くのに数分かかりますが、2〜3回巻けばコツがつかめます。失敗しても巻き直せるので、気軽に試してみてください。

グリップテープと元グリップの違い

ラケットのグリップには、最初から「元グリップ」が巻いてあります。元グリップは、ラケットの持ち手の木や樹脂の部分(ハンドル)に直接巻かれている、厚みのあるグリップです。元グリップは交換用のものも販売されていて、ヨネックスでは「スーパーレザー」の名前が付いたグリップなどがあります。

グリップテープは、この元グリップの上から巻く薄いテープです。「オーバーグリップ」とも呼ばれます。元グリップの上に重ねて巻くことで、次のような役割を果たします。

  • 汗を吸う・滑りにくくする。 表面の素材によって、しっとりした感触のものやさらっとした感触のものがあります
  • 太さを調整する。 重ねて巻くことで、グリップを少し太くできます
  • 元グリップを守る。 汚れたり傷んだりするのはグリップテープのほうなので、元グリップを長持ちさせられます

元グリップは、ラケットを買ったときの状態を保つ土台と考えてください。ふだん巻き替えるのはグリップテープのほうで、元グリップを交換するのは、傷みがひどくなったときや、太さを大きく変えたいときに限られます。

なお、元グリップを外してグリップテープだけを直接巻く人もいますが、グリップが細くなり、握ったときの感触も硬くなります。初めのうちは、元グリップの上から巻くのが基本です。

元グリップの交換を考えるのは、次のようなときです。

  • グリップテープを剥がしたときに、元グリップが破れていたり、ぼろぼろになっていたりする
  • 元グリップが汗を吸って硬くなり、グリップテープを巻いても握り心地が戻らない
  • グリップを大きく太くしたい、または細くしたい

元グリップの交換は、巻き方自体はグリップテープとほぼ同じですが、下地のテープの処理などが必要になることもあります。自信がなければ、ラケットを買った店に相談するのが確実です。

巻く前に準備するもの

グリップテープを巻くのに、特別な道具はほとんど必要ありません。

  • 新しいグリップテープ。 多くの製品には、巻き終わりを止めるための細いテープ(フィニッシュテープ)が付いています
  • はさみ。 余ったテープを切るのに使います
  • ウェットティッシュや乾いた布。 古いテープを剥がしたあと、元グリップの表面の汚れを拭くのに使います

ヨネックスは、複数本入りのグリップテープについて、ロール状に端が重なった状態でパッケージされているので、カットせずに1本ずつ剥がして使うよう案内しています。複数本入りを買った場合は、はさみで切り分けないように注意してください。

テープの長さも確認しておきましょう。ヨネックスのグリップテープには「長尺対応」と書かれた製品があり、ウェットスーパーグリップは1,200mm、ドライスーパーグリップは1,100mmです。重ね幅を広めにして太く巻きたい人や、グリップの長いラケットを使う人は、長めのテープを選ぶと、上端まで届かないという失敗を防ぎやすくなります。

作業は、座って膝の上や机の上でするのがおすすめです。立ったままだと、ラケットを安定して回しにくくなります。練習の直前に慌てて巻くと失敗しやすいので、前日までに時間のあるときに巻いておくと安心です。

基本の巻き方(右利き)

ここからは、右利きの人の巻き方を、手順ごとに説明します。左利きの人は、次の節で違う点を説明しているので、あわせて読んでください。

古いテープを剥がす

  1. ラケットのヘッドを下に向け、グリップを上にして持ちます
  2. グリップの上端(シャフト側)にある、古いテープを止めているフィニッシュテープを剥がします
  3. 古いグリップテープの巻き終わりの端をつまみ、巻いたときと逆の方向にほどくように剥がしていきます
  4. グリップエンドまで剥がしたら、テープを捨てます
  5. 元グリップの表面を見て、古いテープの粘着が残っていないか確認します

粘着が残ってベタつくときは、乾いた布で軽くこすって取ります。それでも残る場合は、ウェットティッシュで拭いて、よく乾かしてから新しいテープを巻いてください。元グリップを強くこすりすぎると傷むので、力を入れすぎないように注意します。

巻き始めの位置と向き

  1. 新しいグリップテープの袋を開け、テープを取り出します。裏側の粘着面を覆っているフィルムは、巻きながら少しずつ剥がします
  2. テープの端のうち、斜めに細くカットされているほうが巻き始めです
  3. 左手でラケットのシャフトのあたりを持ち、グリップエンドを自分の右側、ヘッドを左側に向けて、ラケットを横向きにします
  4. 右手でテープを持ち、斜めにカットされた端を、グリップエンドの角にぴったり合わせて貼ります。このとき、テープの端がグリップエンドからはみ出さないようにします
  5. 最初の1周は、テープがグリップエンドの角を包むように、少しだけ重ねて巻きます。ここがずれると、全体がずれていきます

テープには表と裏があります。粘着面(フィルムで覆われている面)が元グリップ側、手が触れる面が外側です。フィルムを一度に全部剥がすと、粘着面どうしがくっついたり、ほこりが付いたりするので、巻きながら少しずつ剥がしていくのがコツです。

巻く向きは、元グリップの巻き方向に合わせるのが基本です。 元グリップの表面を見ると、らせん状の重なりの向きがわかります。右利き用に巻かれている元グリップの向きに合わせれば、握ったときにテープの重なりの段差が指に引っかかりにくくなります。

重ね幅の決め方

  1. 右手でテープを軽く引っ張りながら、左手でラケットを少しずつ回して、テープを巻きつけていきます
  2. テープは、前の周に少し重なるように巻きます。この重なる部分の幅が「重ね幅」です
  3. 1周ごとに、重ね幅が同じになっているか目で確認します
  4. グリップの上端(元グリップが終わるあたり)まで巻き上げます

重ね幅で、グリップの太さが変わります。 重ね幅を広くすると、テープが何重にも重なる部分が増えて太くなります。重ね幅を狭くすると、重なりが少なくなって細めに仕上がります。ただし、狭くしすぎると、1本のテープでグリップの上端まで届かないことがあります。

最初は、たとえばテープの幅の3分の1くらいを重ねるところから試して、巻き終わったときの太さを確かめてください。太すぎれば次から重ね幅を狭く、細すぎれば広くして調整します。グリップの太さの考え方や、太くする方法はグリップの太さの記事で詳しく説明しています。

引っ張る強さも大切です。軽く伸びる程度に引っ張りながら巻くと、シワやたるみが出にくくなります。強く引っ張りすぎると、テープが薄く伸びて、クッション性が落ちたり、切れたりすることがあります。

巻き終わりの処理(テープで止める)

  1. 元グリップの上端まで巻き上げたら、テープの余った部分を確認します
  2. 元グリップの上端のラインに合わせて、テープをはさみで斜めに切ります。斜めに切ると、最後の1周がなだらかに収まります
  3. 切った端を、元グリップの上端に沿わせるように貼り付けます
  4. 付属のフィニッシュテープを、テープの端をまたぐように、グリップの周りに1〜2周巻いて止めます
  5. フィニッシュテープの端が浮いていないか、指で押さえて確認します

フィニッシュテープは、少し引っ張りながら巻くと、しっかり止まります。ここが浮いていると、プレー中にテープの端がめくれてきます。

巻き終わったら、実際にいつもの握り方で握って、次の3点を確認してください。

  • 握ったときに、重なりの段差が指に引っかからないか
  • 太さが、握りやすいと感じる範囲に収まっているか
  • 上端のフィニッシュテープの部分に、指が当たって気にならないか

どれかが気になるなら、まだ新しいうちに巻き直すのがおすすめです。

左利きの巻き方

左利きの人も、手順の流れは右利きと同じです。違うのは、巻く向きが逆になる点です。

ヨネックスは、ソフトテニスの左利きの選手が「左巻き」でグリップテープを巻いている様子を紹介しています。左手で握ったときに、テープの重なりの段差が指に引っかかりにくい向きにするためと考えられます。

具体的には、次の点を右利きの手順と入れ替えてください。

  • ラケットは右手でシャフトのあたりを持ち、グリップエンドを自分の左側、ヘッドを右側に向けて横向きにします
  • テープは左手で持ち、グリップエンドから巻き始めます
  • 右利きのときとは逆の方向にラケットを回しながら、テープを巻き上げていきます

元グリップが右利き用の向きで巻かれている場合、左利きの人がその向きにそのまま合わせると、握ったときに重なりの段差が指に当たりやすくなります。巻き終わったら、実際に左手で握ってみて、指先が段差に引っかからないか確かめてください。引っかかる場合は、逆向きに巻き直します。向きを間違えても、プレーできないわけではありませんが、握ったときの違和感や、テープのめくれやすさにつながることがあります。

店で張り替えやグリップの巻き替えを頼むときは、「左利きです」と伝えると、向きを合わせて巻いてもらえることがあります。

失敗しやすい点と直し方

初めて巻くときによくある失敗と、その直し方をまとめます。

シワができる。 テープを引っ張る力が弱いと、テープがたるんでシワになります。シワができた部分までほどいて、軽く引っ張りながら巻き直してください。グリップの角の部分は特にシワになりやすいので、ゆっくり巻きます。

すき間ができる。 重ね幅が狭くなりすぎると、テープとテープの間にすき間ができて、元グリップが見えてしまいます。すき間ができたところまでほどき、重ね幅を少し広げて巻き直します。

太さにムラがある。 途中で重ね幅が変わると、握ったときに太いところと細いところができます。1周ごとに重ね幅を目で確認しながら巻くと、ムラが出にくくなります。

上端まで届かない。 重ね幅が広すぎると、テープが足りなくなって上端まで届きません。巻き始めからやり直して、重ね幅を少し狭くします。長めのテープを選ぶのも1つの方法です。

途中でテープが切れる。 強く引っ張りすぎると、テープが途中で切れることがあります。切れた場合は、その部分から巻き直すのではなく、新しいテープで最初から巻き直してください。途中でつなぐと、段差ができて握りにくくなります。

巻き終わりがはがれる。 フィニッシュテープの巻きが甘いと、プレー中にテープの端がめくれてきます。フィニッシュテープを少し引っ張りながら、1〜2周しっかり巻いて止めてください。

失敗しても、新しいテープであれば、多少巻き直しても使えます。ただし、何度も剥がすと粘着力が弱くなるので、巻き直しはなるべく少ない回数で済ませるのが無難です。

替え時の目安

グリップテープの替え時は、使う頻度や汗の量によって大きく変わります。同じ週1回の練習でも、汗をかきやすい人は早く劣化し、夏と冬でも違います。「◯週間で交換」と期間で決めるのではなく、次のサインで判断してください。

  • 表面がつるつるして、握ったときに滑る。 表面の素材がすり減っているサインです
  • 黒ずんで、汚れが目立つ。 汗や手の汚れがしみ込んでいる状態です
  • 表面が破れたり、ところどころ薄くなったりしている。 特に、人差し指や親指が当たる部分は傷みやすくなります
  • 握ったときにクッション性がなく、硬く感じる。 テープがつぶれて、薄くなっている状態です

練習中にグリップが滑ると、ラケットを強く握りしめることになり、手首や腕に余計な力が入ります。「最近グリップが滑る」と感じたら、まずテープの状態を確認してください。テープを替えるだけで、滑る悩みが解消することも少なくありません。手汗でグリップが滑るときの対策は、手汗でグリップが滑るときの対策の記事でまとめています。

複数本入りのグリップテープを買っておくと、替え時が来たときにすぐ巻き替えられます。試合の前日など、大事な日の前に新しいテープに替えておく人もいます。替え時を忘れないように、巻き替えた日をスマートフォンのメモに残しておくと、自分の場合どれくらいで劣化するのかがわかってきます。ラケットを2本持っている人は、両方のテープを同じ日に替えておくと、握り心地をそろえられます。

見た目にこだわる巻き方

グリップテープには、さまざまな色があります。見た目にこだわりたい人は、次のような巻き方もできます。

2色巻き。 2本のグリップテープを使って、色違いのしま模様にする巻き方です。1本目を重ね幅を狭くして巻いたあと、その上に2本目を、1本目のすき間を埋めるように巻いていく方法が一般に知られています。テープを2本使うぶん、グリップは太くなります。

ラケットの色に合わせる。 ラケットのフレームの色に合わせてテープの色を選ぶと、全体の見た目がそろいます。

目立つ色で見分けやすくする。 サークルや部活では、同じラケットを使っている人がいることもあります。目立つ色のテープを巻いておくと、自分のラケットを見分けやすくなります。

ただし、白や明るい色のテープは、汚れが目立ちやすくなります。見た目を保ちたい人は、こまめに巻き替えることを考えておいてください。反対に、黒や紺などの濃い色は汚れが目立ちにくいので、巻き替えの頻度を抑えたい人に向いています。

グリップテープの種類はこの3つ

グリップテープは、大きく3つの種類に分かれます。

種類表面の感触向いている人太さへの影響
ウェットタイプしっとりして手に吸いつく握ったときのフィット感を重視したい人製品による
ドライタイプさらっとしている手汗が多い人製品による
タオルタイプタオル地汗をよく吸わせたい人厚みがあり太くなりやすい

ウェットタイプ。 表面がしっとりしていて、手に吸いつくような感触のテープです。握ったときのフィット感を重視したい人に向きます。汗を吸う機能を持つ製品もありますが、汗が多いと表面が湿って滑りやすく感じることもあります。

ドライタイプ。 表面がさらっとしていて、汗を吸いやすいように作られたテープです。手汗が多い人に向きます。一方で、ウェットタイプのような吸いつく感触は少なめです。

タオルタイプ。 タオル地のテープで、汗をよく吸うのが特徴です。厚みがあるので、グリップが太くなります。

ウェットとドライの詳しい違いや製品の比較はウェットとドライの違いの記事、タオルタイプについてはタオルグリップの記事で説明しています。

迷ったら、まずは定番のウェットタイプから試すのが無難です。ヨネックスのウェットスーパーグリップは、ウェットタイプで、幅25mm・長さ1,200mm・厚さ0.6mmの3本入りです。メーカーは長尺対応・吸汗の機能を挙げています。

手汗が多い人は、ドライタイプから試してください。ヨネックスのドライスーパーグリップは、幅27mm・長さ1,100mm・厚さ0.45mmで、メーカーはドライタイプ・吸汗・長尺対応の機能を挙げています。ウェットスーパーグリップ(厚さ0.6mm)より薄いので、同じ重ね幅で巻いた場合は、仕上がりが少し細めになると考えられます。太さが気になる人は、重ね幅で調整してください。

まとめ

  • 巻き始めはグリップエンドから。下から上へ巻き上げる
  • 巻く向きは元グリップに合わせるのが基本。左利きは逆向きにすることが多い
  • テープは軽く引っ張りながら、重ね幅を一定に保って巻く。重ね幅で太さが変わる
  • 巻き終わりは斜めに切って、フィニッシュテープでしっかり止める
  • 替え時は期間ではなく、滑る・黒ずむ・破れる・硬くなる、といったサインで判断する

グリップテープを自分で巻けるようになると、握りやすさを自分で調整できるようになります。ラケットをこれから選ぶ人は、初心者向けラケットの比較もあわせて参考にしてください。

一緒に打つ相手を探すなら

グリップテープを巻き替えたら、新しい握り心地で打ってみてください。練習会やオフ会で、いろいろな相手と打ちながら、自分に合う太さや感触を確かめるのがおすすめです。

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